Salut!Yukoです。
今回はフランスの水事情について。水を語らせたら長いので、今回は硬水とカルケル対策について話そうと思います。
まず、フランスの硬水についてです!
とりあえずこちらの画像をご覧ください。

下の方に白い細かい粒子が溜まっているのわかります?
家の水道水を入れて少し時間が経過した状態です。ちょっとびっくりしますよね。
これは、「炭酸カルシウム=カルケル(calcaire)」です
体に有害なものではなく、あくまでカルシウム=ミネラルです。
ミネラルは水に溶けないので、こうして沈殿してしまうんですね~。
※「カルキ」ではないので注意。
カルキ=水酸化カルシウムに塩素を吸収させてできる白い粉末状の物質で、水道水を消毒するために使われています。
ミネラルと呼ばれる、この白いカルシウムやマグネシウムの含有量によって、水の硬度の基準が決められています。
| ミネラル含有量 | 水の分類名 |
| 0~60 mg/L未満 | 軟水(日本の水) |
| 60~120 mg/L未満 | 中硬水 |
| 120~180 mg/L未満 | 硬水(フランスの水) |
| 180 mg/L以上 | 非常に硬い水 |
日本の水は、「軟水(なんすい)」
カルキ臭さとかは置いといて、日本の水道水は飲もうと思えばごくっと喉越しやわらかく飲めると思います。これぞ軟水。
透明度も高く、こうした白いカルシウムも肉眼ではほとんど見えないですよね。
反対に、フランスの水は「硬水(こうすい)」
フランスのevian(エビアン)というミネラルウォーター。
あれって日本人からするとなんだか重たくて、ごくごく飲めない感じです。あれが硬水の特徴ですね。
昔は飲むだけで痩せる!と話題になったContrex(コントレックス)もありましたよね~。あれはevianよりさらに硬度が高くてさらに飲みにくいです。
まず、水道水は基本的に飲めます!ただ、飲みにくい・・・
いま住んでいる地域はヨーロッパアルプスに近いエリアなので、フランスの中でも硬度が高いと思います。
基本的には煮沸したあとお茶をいれてストックして飲んでいます。お茶などの味がついていれば、まだごくごく飲めます◎
お米を炊くときは軟水の方がおいしいので、スーパーで売っているVolvic(ボルヴィック)を使っています。調べたらボルヴィックはフランスの水だそうで、同じ国の中でも軟水の地域もあるようですね!
硬水でこびりつく、白いカルケル対策には・・・
私が移住して最初につまづいたのは、これ。
この白いカルケル、日々のお掃除が大変なんですよね~!

5回くらい電気ケトルを使用しているだけで、カルケルがこうして底にこびりついてしまうんです。これがなかなか取れない・・・
同じことが、キッチン、バスルーム、洗濯機など、水まわりに起こります。
溜まってしまうと水道管が詰まってしまうことも。だからこっちの人は湯舟に浸かる文化がないのかもしれません。
対策方法:お酢のチカラ

こういったお掃除グッズを使ってカルケルケア(笑)をします。
- 左:キッチンまわりにふきかける濃度の高いお酢、クレア
- 真ん中:洗濯するときに洗濯機の洗剤口に一緒に入れるカルゴン
- 右:水道など金属に付着した水アカを除去するお酢成分の入った洗剤、アンティカル
基本的に、フランスはお酢のチカラに対する信頼度が高いです。
なんとなく、ハイターみたいな漂白剤を嫌っていて、もうちょっとナチュラルなやり方でやっていこうよ、みたいな意志が感じられます。(個人の見解です)
一番左のクレアなんですけど、これが激ヤバです。
先ほどの電気ケトルにも入れて、いつもどおり煮沸してこの白いカルシウムを落とすんですけど、
お酢を沸騰させたら・・・
みなさんどうなると思います・・・?
家の中がお酢のニオイで充満します。
鼻の穴の粘膜まで酸を感じるほど、ニオイが強いです。別に有害ではないですが、家族からはこのニオイ、完全に嫌がられます・・・
(掃除しているのは私やで・・・)

真ん中のカルゴンは、こういう面白い形をしていて、洗剤投入口に一緒に入れると、すぐ水に溶けて混ざります。
毎回入れなければいけないみたいで、洗剤にカルゴンに柔軟剤に・・・何かとお金がかかります。
私は洗濯物が少量の場合、カルゴンが袋に入った状態で2つに割って入れる戦法にしています。
袋から出しちゃうとこの粉末が置いている部分に付着しちゃうので、袋に入れたまま保存した方が◎
右のアンティカルが個人的に一番好きです。
洗剤っぽい爽やかな香りで、目に見えて蛇口などがピカピカになるから気持ちいい!!
あ、でも奥の方に酢のニオイはかすかに感じられますけど笑
水って生活に欠かせないものなので、硬度が違うだけで結構大変なんだなと改めて感じました!
このほかにも、硬水ってシャンプーが泡立ちにくかったり、髪の毛がキシキシになったり・・・
長くなってしまうのでまたどこかでお話しようと思います。
Bonne journée!よい一日を!
コメントを残す