Bonjour!
あのOFIIのテスト、昨日実際に受けてきました!このブログでは、超最新のテスト内容を共有したいと思います。
前置きもあるので、当日のようすから読みたいという方はこちらのボタンから。
超長くなってしまったので、フランス語初心者、資格ゼロの私がテストと面接対策でやったことは、次回のブログで書こうと思います!
知らない方も多いので、簡単に説明すると、
長期ビザでフランスに入国した外国人が、必須で受けなければならないフランス語テスト・健康診断です。
OFIIとはフランス移民局のことで、これを運営している団体です。
*フランスで教育やA1以上の語学資格など、一定の条件を満たす場合はこのテストは免除になります◎
初級(A1)に達していないと判断された場合、200時間の語学スクール(無料)が義務付けされています。
200時間の後にまたテストを受けて、それでもダメな場合は追加の200時間を受けなければならないとかなんとか・・・(._.)
私はフルタイムで仕事しているのと、田舎住みなので遠いスクールまで通わなければならなくなるため、これは絶対にクリアしたい関門でした・・・!
ですがフランス語レベルでいうと、移住前に日本で1年弱、通信講座を使って勉強していましたが、フランスへ来てもほぼフランス語を使わない生活。気休めの語学アプリ・Duolingoを日々1レッスンやるくらいで、現実的にとても厳しい状況。
そんな私ですが、何とかA1レベルでパスすることができました(笑)
いろんな方がブログやYOUTUBEで解説してくれていたおかげで傾向と対策を考えられたので、私も情報を共有して少しでもお役に立てられたらと思います!
入国後の流れ
フランスへ入国
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ビザを有効化する手続きを行う(オンライン)
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3ヶ月半後、日程メールが届く
*健康診断と書いてありますが実際は筆記・面接もあります
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入国後ちょうど5ヶ月後にテスト実施
私の住んでいる地域はリヨンのOFII事務所で行われるため、リヨンへ行きました。
筆記テスト・面接・健康診断の流れ
読みたい部分をタップするとリンクします。
①会場入り
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➁受付
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③筆記テスト(20分)
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④答え合わせ&面接
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⑤面接なのかどうかわからない面談
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⑥健康診断(ナース・ドクター)
13時スタートで、16時過ぎに終わりました・・・やはり情報どおり。待ち時間が相当長かったです。

①会場入り
私は15分前に会場へ入りました。
パリでは長蛇の列になるそうなので、2時間前には会場前に行ってみましたが、リヨンにはだれも並んでおらず(笑)、会場前のレストランに入って最終の追い込みをしながら待ってました。
外で待つのに厳しい季節は特に、事前に会場付近のカフェなどを探しておいて、並び始めたら店を出るという流れがベストだと思います!
➁受付
2Fへ上がるよう指示され、順番に受付します。
「名前は何ですか?」「フランス語は話せますか?」「パスポートを見せてください」「ディプロム(語学証明書)は持っていますか?」など聞かれます。
フランス語を話せないと言ってしまうと、テストなしで強制スクールもあり得るので、「Je parle un peu le français.」少しだけ話せますと言っておいた方が無難です。
ちなみに、ダメ元で日本にいたとき通っていた通信講座のスクールに受講証明書を発行してもらってそれを提出しましたが、ふつうに突き返されました(笑)
③筆記テスト(20分)
最大20名ほど入る教室に受験者6名で実施。私以外は黒人の方たちで、フランス語を問題なく話せる人たちでした。
教室では、教官A「Bonjour」受験者も「Bonjour」と口を揃えて挨拶。なんだか学生時代のようで、エモい・・・フランスの学校ってこんな感じなんだろうなとちょっと微笑ましく思えました。
教官がA4冊子になったテストを開いて、大まかな内容を説明した後、スタート!
したつもりが、「タイマーつけ忘れちゃった!待って待って!まだ始めないで~」とか言ってくる、お茶目な教官Aの女性でした(笑)
時計はないので持参した方が◎
私は忘れてしまったのですが、残り時間が迫ると「残り5分」とか「残り1分」とかアナウンスしてくれます。
気になるテスト内容は、大きく4つの構成で下記のとおりでした。
1. 個人情報の記載
難易度:★☆☆☆☆
結果:〇
図書館で登録フォームに自分の個人情報を記載します。
名字|名前|生年月日|国籍|住所|電話番号など
これは後々面接にも必要なので、自分の個人情報は書ける&話せる状態にするのは必須です!
2. チャットの返信文作成
難易度:★★☆☆☆
結果:〇
友達からのお誘いチャットに対してカジュアルに2回返信する。
―友達「やっほ~。●月●日にフランス語講座があるらしいんだけど、参加したい?参加するなら私と一緒に行く?」
―私「Salut!Comment ça va?Merci pour ・・・」
はろ~!元気にしてる?お誘いありがとう!ぜひ一緒に行きたいな!
―友達「市役所から●時●分のバスが出てるから、それに乗って行こうか?」
―私「D’accord!J’arriverai a ●:●・・・」
了解!私は何時に市役所へ到着する予定だよ!またね!
私はこんな感じで回答しました。
3. 長文読解(選択形式)
難易度:★★★★★
結果:4問中、1問正解
A4見開きいっぱいに書かれた、屋外で開催される映画観賞会を運営している団体についての説明文でした。ほぼ知らない単語で埋め尽くされていて、1問しかわからず、ひとまず飛ばして他の問題をやったあと、最後の1分で適当にチェック。ですが外れちゃいました!
4. メール長文作成
難易度:★★★☆☆
結果:〇
あなたは会社に遅刻してしまい、謝罪メールを送らなければなりません。謝罪・遅刻理由・数時間遅刻した分の改善提案を入れたメールを作成してください。
私は、質問文からもパクれる文章を使って、
件名「Je suis désolé en retard.」から始め、本文は「Monsieur ●●, Je suis désolé en retard・・・Bien cordialement,Yuko」と架空の男性上司に対して謝るスタイルに。
理由をフランス語にするのが難しかったので、面接用に覚えていた「薬」という単語を使うように考えた結果、
「遅刻してごめんなさい。子供の調子があまりよくなく、朝、薬を買いに行っていました。いつも9時にオフィスへ出社していますが、明日は7時半に出社します。よろしくお願いいたします。」
こんな感じ文章をスペル間違いありありの状態で、とにかく文字稼ぎで文章が長くなるように記載しました!
いまになって考えたら朝7時に薬局なんてやってないだろって感じですけど(笑)

④答え合わせ&面接
教官Bに名前を呼ばれ1Fに降りると、役所の窓口のようなガラスを隔てて話ができる面接ブースへ。
私の回答用紙と解説を見ながら、リアルタイムで答え合わせをしました。
スペルミスなどは特に減点されず、記述は大まかにできていれば〇、選択問題だけは〇×ハッキリと付けられ、「よくできてるわ!」と言ってくれました。褒め上手!
教官は優しい人が多いので、安心してくださいね◎
日本で言う「〇正解」は、こっちでは「✓」
「×不正解」は、「★」印を付けていたのが印象的でした。
そして、なんとそのまま面接に!(´Д`)
「自己紹介(自分の情報を話して)ください」と言われて、まさかの自分から一方的に話す形式に!これは助かった・・・
名前|生年月日|国籍|結婚|仕事・・・そういった内容を自分からどんどん話していきます。私はOFIIの語学スクールに行きたくないので、仕事していることをしっかりアピールしました!
「あなたの夫は何の仕事をしているか?」
「日本では学校で勉強しましたか?(最終学歴)」
「何を専攻していましたか?」
「マスターを取りましたか?」
などなど、大学に限らず、最終学歴でどういったことを学んだのか、その後仕事に活かしたのか、みたいな話は結構アピールポイントになるので、話せるようにしておいた方がいいと思います。
一通りの質疑応答が終わり、
「あなたはA1プラスくらいのレベルです」と告げられ、面接は終了。
え・・・それって、合格ってこと!?
明確に言われないのでわからず、たぶん大丈夫っぽい?という感じで2Fの待合室へ。
⑤面接なのかどうかわからない面談
今度は教官Cから呼ばれ、また1Fの面接ブースへ行きました。
ちょっと待って。また面接なの!?
もうわからんので、とりあえずできることはフランス語で。どうやら健康診断前の面談っぽいようす。
途中で、「英語でも大丈夫ですよ」と言われたので、可能な限りフランス語で、細かい部分を伝えるときは英語で話をしました。まだ安心はできないですからね・・・
個人情報の確認で、教官がPCの私の個人情報を見ながら面接と同じような内容をチェックをしていきます。
「あなた仕事はしている?何の仕事?」
「オンラインで仕事をしていて、家でひとりだろうけど、メンタルは大丈夫?」
「フランスで新しい友人や知り合いはできた?」
私はテニスをしているので、テニスで人と会っているなどフランス社会と関わっているアピールをしておきました。
その他は、面接と同じく最終学歴について聞かれました。
偶然、私が専攻していたものが教官Cと同じだったようで、雰囲気も和やかに。その後は保険加入や運転免許についてなど、対策どおり聞かれました。
そしてついに、
「あなたはA1レベルなので、スクールへ行く必要はありません。ですが、4日間のフランスに関する講義を受けていただきます。」
はい、よろこんでお受けいたします(涙)
よかった・・・ホッ・・・
ただそのあとも英語での会話は続きます。
「今回、このOFIIのテストを受けた目的は何だと思いますか?」と説明を求められ、
「私たち外国人は、フランス語をはじめ、フランス文化や社会を知り、適応していかなければならないからです」と伝えました。何も用意していなかったけど優等生な回答ができ、「いい説明ですね」とまた褒め上手な教官C。
「OFIIはあなたたちをサポートします。今回あなたは必要ないですが、A1レベルに満たない場合、200時間のコースや講義などを無料で行います。また今後の手続きなど、不明なことがあればこのメールに連絡してください・・・」などなど。
年々増え続けている移民をサポートするための団体が、フランスの税金から(おそらく)賄われているだなんて。すごい。ありがたい。
その後は語学のレベル、講義などが記された書類へのサインをして、控えや関係書類をもらいました。

4日間のうち、最初の2日はオンライン可。
残りの2日は近くの街で受けなければならないとのことで、その場で日程を予約しました。
早く片付けちゃいたいので、オンライン学習はこのテストの週の土曜日と(え!今週?と驚かれましたが)、その翌週、座学は翌年1月に。最後の1日だけ日付が未定で、3日目の講義のときに先生と相談するっぽいです。
ここまでで、14時半。ここからが長かった・・・
⑥健康診断(ナース・ドクター)
まず、待合室で精神疾患に関するアンケート(任意)を行います。
さすがに他言語でのアンケートは不安なので、日本語のものをもらいました。おそらく全言語ストックされているはずです。
(こういうのもフランスの税金から・・・)
アンケートは任意なので、答えませんでした。日本人てアンケートに正直に答えるよね、という国民性にただひとりで抗ったというしょうもない理由です(笑)
そしてナースの方との面談。
フランス語は少しだけ、と伝えると、英語でいいよと言われて、ほぼ英語に。
他の地域では身長・体重測定などが行われるらしいのですが、何も計測せず、自分から伝える方式で(笑)、ただのカウンセリングという感じです。日本の問診に近いですね。
いままでと同じ質問に加え、
「子供はいるか?」
「妊娠しているか?」
「スポーツはするか?」
「お酒は飲むか?」
「どのくらいの頻度でどのくらい飲むか?」
「タバコは吸うか?」
「大麻は吸うか?」
「今まで大きな病気にかかったことはあるか?」
「手術歴はあるか?」
「きょうだいはいるか?」
「家族に糖尿病はいるか?」
weedというワードが出てくるあたりが日本じゃありえないので新鮮でした(笑)
「次のパートはドクターとの面談になります」
そこからめっちゃ待ちました・・・
待ち時間のあいだには、いきなり避難警報ブザーが鳴り始めて、全員ビルの外に避難するという初めての体験・・・どうやら誤報とのことですが、さすがフランス(笑)
そして16時ごろ、ようやく呼ばれました。
1時間くらい待った。
幸い英語の話せるドクターでした。
「ここから話す内容は、守秘義務があるため情報は厳重に管理されますのでご安心ください」
と言われて、かなり細かな問診が始まりました。
日本の会社の健康診断の問診表って感じで、家族の病歴とか、アレルギーとか、コロナを除くワクチンの接種履歴とか。
「母子手帳や最近のワクチン接種歴はフランス語翻訳しておいた方がいいわよ」とのアドバイスが。たしかに!
そして日本の問診と違うのは、まず、結婚相手が男なのか、女なのか?
そこからか~な~り、プライベートな質問にまで及びます。
ヨーロッパはトランスジェンダーの方も多く、同性婚がOKな国も多いため、ドクターも質問の仕方に気を付けているんだなと。
「日本で子宮頸がんの検査はしてた?」
私の場合、日本を出国する前に検査していて、それまでも1年に1度は受けていたと話しました。
「フランスは5年に1回なのよね」
日本は2年に1回無料で受けられる地域が多いと思いますが、フランスは5年に1回なのか。
私はまだ健康保険に加入できておらず、手続き中だと話すと、
「早く加入してね!そして私的保険も絶対にダブルで加入して!できるだけ早く!」と念を押されました。
というのも、フランスでは公的な国民健康保険と私的な健康保険のダブルの加入義務があります。必須なんですね。
医療費が非常に高く、公的な健康保険ではほんの少ししかカバーされないため、全員もう一つプライベート保険の加入が義務付けられています。
「特に歯や目(メガネやコンタクト)はフランスでは超高額。プライベート保険に入っていれば、全額賄われるものもあるのよ」とのこと。
そうそう、コンタクトやコンタクト保存液が超高いんですよ、こっち。
だからみんなメガネなんだろうな。
何か質問ある?なんでも聞いていいのよ、と親切に対応してくれたドクターでした。

移民局って私たちのことを厳しくチェックする怖い人たちなんじゃないか、という想像をしていましたが、まったくそんなことなく、教官、ナース、ドクター、セキュリティの人まで(私が日本人だと知った瞬間うれしそうに合掌してくれた)、とても親切で優しい人ばかりでした。
リヨンは女性比率が高くて、教官、ナースやドクターはほぼ女性でしたね。
私もフルで仕事をしていなければ無償での語学スクールを積極的に受けてみたいなと思っていました。だってうちの近くのフランス語スクール、超高いし・・・
ただ、実際にスクールへ通っていたという人は、もちろん日本語も英語も話せない外国人たちと一緒に勉強するので、意思疎通が取りにくいし、遠いスクールへの通学は心身ともにつらかったと話す人もいます。
たしかに、地域にもよるし、人それぞれ、感じることは違いそう。
ただこういう制度、ふと日本にあるのかなぁ?と疑問に思いました。
最近は日本も少しずつ外国人が増えているので、こういったサポートがあると助かるのかな。日本語って難しいし。
次回は筆記テスト・面接対策について!
長くなりましたが読んでいただきありがとうございました!
Bonne soirée~
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